現在、競書誌「ペンの光」筆ペン部五段の香(@ouchipenji)です。
私は筆ペンがとにかく苦手で、楽しさよりも苦しさの方が上、毎月の課題は大・大・大苦戦していました。
基礎から学び直したら少しは克服できるかもしれないと期待し、筆ペン部5級のときに「速習筆ぺん実用講座」の受講を開始しました。
今回は、速習筆ぺん実用講座の進め方や、私が行ってきた学習方法について紹介していきます。
速習筆ぺん実用講座の進め方
テキストと練習帳の両方を使用して学習
教材一式については、以下で詳しく紹介しているので割愛しまして・・・
今日から講座を始めよう!となったときに使うのは以下の2冊です。
- テキストⅠ
- 筆ぺん練習帳
特に日ペンのボールペン習字講座の受講生は、初っ端から進め方の違いに戸惑うことでしょう。
ボールペン習字講座は、詳しい解説入りのテキスト見開き2ページを、1日30分(実際30分以内で終わるかは置いといて)練習するだけでOKでした。
しかし、速習筆ぺん実用講座の場合は異なります。
- テキストはただ読むだけで、書いて練習するページは無し
- 練習帳はボールペン習字講座のトレーニングブックのような形式で、解説は無し
「学習のためのガイドブック」を読んでも、1日○ページなどといった具体的なことは書いてありません。
(分かりづらい、不親切、などと感じる方もいらっしゃるかも・・・。)
添削課題の作成・提出のタイミング
添削課題は全6回あります。
テキストⅠの学習
↓
第一回添削課題の作成・提出
↓
テキストⅡの学習
↓
第二回添削課題の作成・提出
↓
テキストⅢ第一章の学習
↓
第三回添削課題の作成・提出
↓
テキストⅢ第二章・第三章の学習
↓
第四回添削課題の作成・提出
↓
テキストⅣの学習
↓
第五回添削課題の作成・提出
↓
テキストⅤの学習
↓
第六回添削課題の作成・提出
基本的には、テキストが1冊終わったタイミングで、添削課題を提出します。
テキストにも練習帳にも、添削課題のアナウンスは一切ありませんので、テキストが終わったら添削課題!と覚えておきましょう。
特に注意すべきは、第三回添削課題です。
ここだけ、テキストの途中(ひらがなが終わり行書に入る前)で提出することになりますので、くれぐれもお忘れなく。
なお、ボールペン習字講座とは異なり、速習筆ぺん実用講座は級位認定や点数はありません。
成績カードもなく、講評は課題用紙の「先生からのアドバイス」の欄に毎回書いていただけます。
速習筆ぺん実用講座の学習方法の一例
練習帳をプリンターでスキャン
最初に練習帳は全ページ、自宅のプリンターでスキャンしました。
一度書いただけではとても身につかなそうだったので、繰り返し練習できるようにするためにです。
直接書き込まなくて良かったです。
スキャン後、テキスト1冊分まとめてプリントしておきます。
こまめにプリントするのは面倒ですし、かといって5冊全部プリントすると、大量でやる気がしなくなってしまうからという理由からです。
練習帳とテキストを照らし合わせて学習
テキストⅠの第一章「筆ぺんの基礎知識を学ぶ」は、予めよく読んでおきましょう。
第二章「カタカナで筆ぺん技術の基礎を習得する」から、いよいよ練習スタートです。
練習帳の左下には、テキストの対応ページが載っています。
練習帳に解説は載っていませんので、テキストを側に置いて解説を頭に入れた後、練習帳(コピー)に書き込んで練習していきます。
いちいちテキストを確認するのは面倒ですし、中には解説全く無いじゃん!なんてページもありますが、手間を惜しまないことが吉です。
一度立ち止まって復習
当たり前かもしれませんが、一回練習したところですぐに書けるようにはなりません。
講座というと、スルスル上達することを期待してしまいがちですが、そんな裏技的なものは存在しませんでした。
独学にしろ通信にしろ、本人が努力しなければいけないことに変わりはありません。
私は、テキストⅢ第一章(ひらがな)まで終わったところで、その先の行書には進まず最初から復習することにしました。
その主な理由は、以下の3つでした。
- 一周だけではまだ身についていないと感じていた
- 当時は「ペンの光」筆ペン部級位だったので、行書の課題は出なかった
- 出品予定のペン展の筆ペン3部の課題が楷書だったので、行書より楷書に力を入れるべきだった
同じページを繰り返すことで進歩が見られましたし、筆ペン部の成績が上がってきたのもこの時期でした。
どんどん先に進めることが全てではありませんので、受講期限や自分の状況と照らし合わせて判断されるとよいでしょう。
筆ペンは付属の墨液ぺんてる筆でも、それ以外でも
使用する筆ペンは、講座の教材に含まれる「墨液ぺんてる筆<中字>」で問題ありません。
ただし、顔料インキで乾燥しやすいなど、初心者には扱いにくい面もあります。
染料インクの「ぺんてる筆<中字>」や「ぺんてる筆<つみ穂>」などの方が割れにくく、初心者には扱いやすいかもしれません。
行書を書く際には、「ぺんてる筆<すき穂>」も使用していました。
必ずしも付属の筆ペンを使う必要はありません。
数種類書き比べてみて、自分がより書きやすいと感じる筆ペンを使うとストレス少なく学習できます。
しかし、硬筆タイプ、軟筆タイプの筆ペンは講座には不向きです。
必ず毛筆タイプを選ぶようにしましょう。
私の学習スケジュール
私はすでに競書誌「ペンの光」を購読していたため、ペンの光の合間に速習筆ぺん実用講座を進めることになりました。
また、「新年だし新しいことにチャレンジしたい!」気分が高まって1月に申し込んでしまいましたが、1月末に課題が発表される全日本ペン書道展も控えていました。
そこで、3ヶ月で修了しようとは考えずに、期限内(3ヶ月+6ヶ月)の修了を目標としました。
なるべく毎日1〜2ページ、無理そうな日は無理せずに。
3月末までに、テキストⅢ第一章(ひらがな)まで終わらせ、そこまでの復習&一時お休み。
テキストⅢ第二章(行書)以降は、ペン展の出品を終えた5月から再開しました。
その後、8月に最後の課題を提出し、無事修了できました。
プラス6ヶ月の無料延長期間のおかげで、講座に取り組めない時期が途中あっても、期限内に終えることができました。
まとめ:速習筆ぺん実用講座の細かい進め方は自由
同じ日ペンの通信講座でも、速習筆ぺん実用講座とボールペン習字講座では、テキストの構成や進め方も異なります。
私も内心、ボールペン習字講座よりとっつきにくいな・・・と思いながらも、何とか8ヶ月かけて完走しました。
ざっくりまとめると、テキストを読みながら練習帳を進めていき、その合間に忘れずに添削課題を提出・復習すればOK!・・・たぶん!笑
がくぶん公式サイト:日ペンの速習筆ぺん実用講座