私が競書誌『ペンの光』の筆ペン部で五段になれたのは、2020年の12月のことでした。
五段から推薦に上がるためには、昇格試験を受けて合格しなければなりません。
昇格試験に挑戦するチャンスは、春と秋の年2回あります。
受験は必須ではありませんので、実力が足りないと感じていた私は試験を2回見送ってきました。
しかし、何度か五段で写真版に選ばれ自信もついてきたり、上のクラスの課題も書いてみたいと思えるようになってきたり・・・。
筆ペン部では初めてとなる昇格試験、自分なりの取り組み方や感想などを、書き残しておきます。
まずは答案用紙を注文
昇格試験のお手本がないのは、規定部と同様です。
規定部との違いは、課題が4つある(規定部は3つ)ということ。
さらに、指定の答案用紙が必要です(規定部は普段の競書用紙)。
そこで「ペンの光」4月号が届いてすぐに(3月24日)、昇格試験答案用紙をメールで注文しました。
昇格試験答案用紙
4課題各5枚(商品番号31-313)
1組330円(送料440円)
何組注文するかは迷いましたが、1組じゃ絶対足りないし、かといって多すぎてもスケジュール的に使い切れなそうだったので、3組にしました。
注文した30分後には確認メールが届きまして(いつもありがとうございます!)、
さらに2日後(3月26日)には受取完了、ゆうパックで届けていただきました。
・・・といきたいところでしたが、息子が春休みの中3月号の清書とペン展に追われ、余裕がなくて。
あれもこれもと同時進行することは得意じゃないので、ひとまず後回しにしました。
筆ペン講習会に申し込んだ
しばらく前から気になっていた、筆ペン講習会。
今回は昇格試験の個別添削をお願いする余裕もなさそうだったので、ますます行きたくなりました。
家族が休みの土日は、レジャー優先で練習は基本的にお休みしているので(本当は書きたいけど…夜書けたらラッキーくらいで)、ペン展清書に差し支えるということもありませんでした。
3月29日に事務局へメールし、申し込み完了!
講習会は4月23日で、申し込んだ時点で1ヶ月切っていました。
添削希望作品として、一応課題4つとも書いて持っていくことを目指しました。
お手本の作成
4月に突入し、息子の新学期も始まりました。
しばらく午前保育ながらも、気持ちと時間に若干の余裕が生まれ・・・♪
ようやく、4月9日から約1週間かけてペン展の練習の合間にちまちまと、お手本づくりを始めました。
規定部の昇格試験の時と同様に、画像編集ソフトは「GIMP」を使用しました。
前準備:字典からの集字
課題一〜四に出てくる字をまとめてスキャンし、PCに取り込んでいきました。
ほとんどの漢字は、日ペンの『筆ペン標準字典』から、
課題二のひらがなや、課題四の数字は、日ペンの速習筆ぺん実用講座の練習帳から、
課題三の「祝御栄転」は、ペンの光2021年3月の課題から(前に書いた記憶があった)。
スキャンしたのち、PCで一字ずつ切り抜き、画像として保存していきました。
課題一のお手本
答案用紙をスキャンしたものに、文字画像を貼り付けていきました。
上下の余白や字間を特に意識して、作成しました。
課題二のお手本
上下は少し空けて、あとはちょうどよく収まるように作成しました。
②は「かなは連綿でもよい」とのことでしたが、
無理に連綿にして下手になるくらいなら、最初から連綿にしないでおこうと思い、連綿にはしませんでした。
課題三のお手本
「楷書、行書どちらでも可」とのこと。
過去のペンの光の課題の「祝御栄転」が楷書だったため、そのまま楷書にしました。
中央に配置することと、氏名を少し小さくすることを、意識しました。
課題四のお手本
「書体自由」でしたので、楷書を選びました。
普段から宛名は楷書で書いているので、慣れないことは避けたかったからです。
硬筆書写技能検定3級で学んだ知識を生かして、文字の大きさが
受取人氏名>受取人住所>差出人氏名>差出人住所
になるよう心がけました。
一発目、書いてみた
課題一
答案用紙は貴重なので、コピーしたものに書きました。
書けないし下手だしの連続となりました。
課題二
1枚目にしては、意外とよく書けているように見えるかも?と感じました。
課題三
「祝御栄転」は、筆ペン部の課題で1年前に何度も練習したはずなのに、ちっとも書けていないという・・・。
課題四
はがきの表書きを筆ペンで書いた経験は、ほとんどありません。
どうにか読めるレベルではあったので、少し安心しました。
昇格試験に取り組んでみて
上位は目指さず合格を目指す
筆ペン部昇格試験の締切は、5月20日(金)必着。
ペン展は5月6日(金)必着のため、両方挑戦すると慌ただしいスケジュールとなります。
今年はペン展が最優先で、4月末はいよいよ大詰めという予定を立てていました。
本来なら、たっぷり書き込んで満足したところで答案を提出したいですが、今回は昇格試験に費やせる時間が圧倒的に足りません。
昇格試験はペン展とGWを終えてから、締切までの約10日でどうにかすると決めました。
合格はできるはず・・・?
筆ペン部の昇格試験は初めてとはいえ、規定部では2度の合格を経験しています。
このまま普通に出せばきっと大丈夫じゃないかな〜という、これまでの経験による自信のようなものがあり、不安感は少ないです。
万一不合格でも、また次回頑張ればいいだけで、今回の経験は無駄にはなりませんし。
筆ペン講習会で添削指導していただいた
筆ペン講習会の前日になってようやく、持っていく添削作品を書き上げることができました。
一応4枚持っていきましたが、添削していただけたのは2枚だけでした。
1枚はペン展課題を選んだので、残りは1枚。
迷いましたが、課題四をお願いしました。
他の課題は筆ペン部の応用でいけそうでしたが、課題四は慣れないはがき形式の課題だったからです。
田中先生には「もう完成してるんじゃないの?」と言っていただけました(=合格レベルには達しているのか・・・?)。
まあ、その後何ヶ所も朱を入れていただいたわけですが(笑)
改めて自分は、ちっとも書けてないな〜と思いました。
さいごに
ドタバタが続いて、ようやくの更新となってしまいました。
もうそろそろ結果が返ってくる頃なので、ソワソワ・・・。