年1回開催される、全日本ペン書道展。
ペン習字を始めて2年目の私も、今回初出品してみました。
実際に出品した作品と結果、コロナ禍で初挑戦してみての感想などを、記録しておきます。
挑戦するまでの経緯と目標
ペン習字を始めて半年が経った昨年の今頃・・・。
ペンの光の先輩方が、ペン展の結果についてSNSで盛り上がっているのを目の当たりにして、一大イベントなのだということを知りました。
と、思うようになりました。
後に先輩フォロワーさん方から、段級位が低いうちに出品することを勧めていただいたこともあり、いずれかの部門は出品してみようと決めました。
ペンの光2月号で課題が発表となり、要項を読んで気になったのが、次の一文。
「4部門以上出品の方は優秀会員賞の受賞対象となります。」
優秀会員賞を目標に、思い切って4部門出品することを決意しました。
4部門に出品した作品と結果
規定部2部
規定2部は、準初段〜三段が対象の部門です。
ちょうど準初段に上がってしまったばかりで、規定2部はさすがに厳しいのでは・・・と最初は怖気づいてしまいました。
- 自分の名前の文字が含まれている
- もっと行書に慣れたい
という理由から、行書の課題を選んで挑戦することにしました。
始めはデスクペンで練習していたのですが、途中から不慣れなつけペンでチャレンジすることに変更しました。
理由は、つけペンの方が強弱のついた線が書けたからです。
上手に扱えなくて避けてきたつけペンに慣れるには、絶好の機会だとも感じました。
しかし、インクを付けすぎたり、足りなくなって掠れたり、手で擦ってしまったり・・・。
最後まで大きなミスなく書けたのは、ほんの数枚でした。
出品したこの作品も、書き直したいところは多々ありましたが、今の自分の精一杯でした。
私にとってはレベルの高い挑戦でしたので、特選をいただけて嬉しい限りです。
かな部3部
かな3部は、新規〜5級までが対象の部門です。
私は5級に上がったタイミングでの出品となりました。
もう少し上の賞を狙いたかったところですが、見よう見まねだけでは厳しいことを痛感しました。
筆ペン部3部
筆ペン3部は、新規〜1級が対象の部門です。
私は4級に上がったタイミングでの出品となりました。
筆ペンは始めたばかりの頃からずっと苦手意識があったので、ペン展を通じて少しでも成長できることを期待して、挑戦することに決めました。
今回出品した4部門の中でも、一番完成度が低いと感じていたのが、筆ペン部でした。
ですので、まさかこんな素晴らしい賞をいただけるなんて、本当に驚きました!
1月から始めた日ペンの速習筆ぺん実用講座で基礎を固めてきたことが、受賞につながったのだと感じています。
通信教育部
通信教育部は、日ペンのボールペン習字講座の受講生および修了生が対象の部門です。
私は昨年はまだ講座の受講中で、ペン展についても詳しく知らず、出品すら考えていませんでした。
このたび、講座を受講した翌年での出品となりました。
「修了生」についてですが、修了して何年目までとか、どの段級位までとか、細かな規定はありません。
ですので、例えば修了してから10年経った師範の方でも出品は可能でしょう。
とはいえ、あまり年数を重ねてから通信教育部に出品するのはフェアじゃないな・・・と私は感じましたので、この部に出品するのは今年がラストチャンスのつもりで挑みました。
筆記用具は、講座受講時から愛用していたエナージェル0.4mmを迷わず選びました。
修了生ということもあり、目標は特選以上でした。
無事達成できて、ほっとしました。
まとめ:ペン展、大変ながらも挑戦して良かった!
結果だけ書くとあっさりしたものですが、出品に至るまでの道のりは苦しいものでした。
2月は確定申告、3月は入園準備に追われ、ペンを持つ時間があまり確保できませんでした。
4月から子どもを幼稚園(プレ)に通わせ始める予定だったため、日中一人の時間にペン展に集中する算段でした。
しかし、今年はよりによってコロナの流行・・・。
非常事態宣言で、幼稚園も延期に。
2歳の子どもが起きている間は、ペン習字はほぼ出来ませんので、結局深夜に頑張るしかありませんでした。
4部門出品が一番の目標とはいえ、あまりにもお粗末な作品を出品するわけにはいきません。
生活リズムは乱れ、明け方寝て日中ずっと眠いという、ひどい日々でした。
いずれの部門も用紙と時間が足りなくなったところで強制終了となりました。
もう少し完成度を高めたかったのですが、精神的・体力的にも限界でした。
限られた時間の中での4部門は、実力が不足している私にとって、本当に大変でした。
どうにか根性で乗り切った結果、目標としていた優秀会員賞も、それぞれの立派な賞もいただくことができました。
努力が報われ、挑戦して本当に良かったとしみじみしております。
しかし・・・
今回はコロナウイルスの影響で、受賞対象外となってしまったのが、残念でなりません。
授賞式も視野に入れてせっかく4部門頑張ったのに、なんだかな〜・・・と思ってしまいました。
まあ、気持ちを切り替えて・・・。
↓練習の様子については、下記の記事で紹介しています。