私がペンの光の購読を始めたのが、2019年の7月号からでした。
先日届いた6月号で12冊、丸1年分となりました。
そこで、ペンの光1年目の成績や取り組み方、それから悩みについても、振り返ってみることにします。
ペンの光1年目の成績
1年目を終えての段級位
- 規定部:初段
- かな部:3級
- 筆ペン部:1級
いずれの部門も概ねスムーズに昇級してきましたので、成績自体には満足しています。
ペン習字歴が浅く(もうすぐ1年半)、汚文字からのスタートだった割には、奮闘した方ではないでしょうか。
しかし、実力が追いついていないのに昇級してしまった感が強いので、今後より一層の努力が求められます。
規定部
一番練習に力を入れてきた部門です。
準初段に上がるまでは、毎月連続写真版で昇級できました。
しかし、準初段では残留する月が続いてしまいました。
独学の難しさを痛感しました。
漢字部
初出品は、楷書と行書の二体のみで。
2ヶ月目からは、全くの未経験である草書も含む三体にチャレンジしました。
規定部級位のうちは草書は審査対象外ですが、早いうちから慣れておいて良かったと感じています。
最初の3ヶ月はBランクが続きましたが、その後はAランクをキープできるようになりました。
かな部
全く知識がなかったものの、せっかく級位がつくならばと、見よう見まねで出品し始めました。
よく理解していない分、深く考えずに楽しんで書くことができました。
個人的には、かな部をやっていたおかげで、漢字部の草書への抵抗が少なくなったように感じています。
手紙実用部
C用紙の課題の月しか出品していませんでしたが、Aランクが続いて自信に繋がりました。
今年に入ってB用紙も入手したので、今後は毎月出品していきたいところです。
筆ペン部
苦手な筆ペン、毎月一番苦戦していました。
必死に書きまくり、どうにか昇級していました。
あまりに下手でしたので、速習筆ぺん実用講座で基礎からやり直し中です。
上達は遅い方でしたが、最近ようやく筆ペンに慣れてきた気がします。
受験部
昇格試験を見据えて(気が早いw)、ヨコ書きの課題のみチャレンジし始めました。
よこ書きや字粒を揃えて書くことは苦手なので、ずっと3級止まりです。
2年目こそは、2級を目指したいです。
掲示部
年4回の掲示部。
一度だけお試しで出品してみました。
2年目もまたチャレンジしたいなと思っています。
ペンの光1年目の取り組み方
出品部門
規定部、かな部、筆ペン部、漢字部の4部門は、毎月出品するようにしていました。
他の部門は、余裕がある月には出品していました。
毎月6部門出している方もいらっしゃいますが(尊敬!)、私の場合はそのように決めると精神的・肉体的にキツかったことでしょう。
毎月の練習方法
前月分の清書を終えた月末頃から、練習を開始します。
徐々に練習方法は変えつつありますが、最初の半年くらいは以下を日課としていました。
- ノート1ページ(規定部・漢字部・かな部)
- コピー用紙1ページ(筆ペン部)
2歳児の母である私が一人で使える時間は限られていたので、毎日無理なく続けられる量はこの程度でした。
その他の部門は、余裕のある日に。
一字ずつ細かく練習した方が効果的だったかもしれませんが、基本的にはお手本をそのまま書き写す練習を続けてきました。
それでも、練習した分だけの結果は出せたと感じています。
しかし、基礎練習を後回しにしていたことは、失敗でしたね。
次の号が届く20日前後になると、清書週間に突入です。
思うように書けず、ひたすら書き続けて数時間経ってしまうこともしばしば。
数日間本気で頑張ったところで、大きな変化は現れないものです。
頑張った末、ちょっと上手く書けたとしても、きっと他人から見たら分からないくらいの微々たる差でしょう。
毎月清書でかなり消耗してしまっていたので、適度に切り上げることを心がけるようになりました。
ペンの光を1年続けてきた中での悩み
「どれほど本気を出して、ペンの光に取り組んでいこうか」
これについては、常々悩みながら今に至っています。
ボールペン習字講座の受講中は、
と単純に、講座を終えることを目標としていました。
なので、自分で決めたスケジュールの中で、テキストを淡々と進めるのみでした。
しかし、ペンの光を始めてからは、目標にも変化がありました。
- 昇級したい
- 写真版に掲載されたい
- より上位を目指したい
- 最終的には師範を目指したい
いずれもペンの光の成績絡みです。
私は負けず嫌いなところがあったり、目標に向かって突き進むことが楽しかったりするので(好きなこと限定)、ゲーム感覚でペンの光にのめり込んでしまいました。
しかし競書である以上、どれだけ自分のペースで頑張っても、他人の方が優れていたら達成できません。
本気で頑張りたいと思える何かに出会えたことは、とても幸せなことです。
しかしそれにより、自分自身や家族をないがしろにしてしまっては、本末転倒です。
そもそもは、子育て中の息抜きにと始めたペン習字。
ところが、ペン習字の比重が大きくなるにつれ、弊害が出てきました。
ペン習字に専念するため、他の趣味や娯楽は極力我慢してきました。
それでもなお、一日中子どもと共に生活している私が自由に使える時間は少なく、睡眠時間を削って捻出していました。
寝不足で翌日辛かったり、家事が疎かになったり、子どもと過ごす時間がおざなりになったり・・・。
半年くらい経った頃、ハイペースで走り続けてきた反動で、競書にすっかり疲れてしまいました。
そこから徐々に、学習方法や考え方を改めるようになりました。
- 本音は、もっともっと頑張りたいし上達したい。
- 現実は、私がペン習字に割ける時間は限りがある。
- 家庭や日常生活を犠牲にしてまで、趣味であるペン習字に熱中してしまうのは、いかがなものか。
- 無理して焦って昇級を目指す必要はどこにもないのでは。
- スピードは緩やかでも、純粋に書くことを楽しみながら上達していきたい。
そこで2年目は、1年目よりも肩の力を抜いて、ペンの光を続けていく予定です。
力を抜いて適当に取り組むというわけではありません。
真剣に向き合いながらも、無理のない範囲でほどほどに。
まとめ:ペンの光と上手に付き合っていくべし
ペンの光を始めて1年。
ペンの光のおかげで、計画的・意欲的に学習を続けてこれましたし、1年前よりも確実に上達したと感じています。
先生方の講評や、写真版で他の方の作品を拝見することも、独学の私にとっては非常に参考になりました。
しかし、どんどんペンの光にのめり込み、成績を意識しすぎるようになってしまいました。
目標を高く持つことは大事ですが、そもそもの目的を見失いかけていました。
2年目は、ますます昇級は厳しくなってくるでしょう。
この先はあまり成績にこだわらずに、自分に足りないものを補うことを優先していきたいです。