ペン字を始めて10ヶ月目の、香(@ouchipenji)です。
先週末に、日ペンのペン習字講習会に参加してきました。
参加しようと思ったきっかけは、日ペンのボールペン習字講座の特典で、講習会無料参加券が付いてきたからです。
期限は入会日から1年間。
今回の機会を逃すと、期限が切れてしまうので、最後のチャンスでした。
ずっと不安な気持ちを抱いたまま、当日を迎えました。
そして参加してみた結果・・・。
私と同じような、まだペン字を始めて日の浅い方こそ、講習会への参加はためらってしまうのではないでしょうか?
そんな初心者の方の不安を払拭するためにも、実際に講習会に参加してみての様子や感想を、詳しく紹介していきますね。
日ペン講習会の申し込み
ボールペン習字講座 受講生の場合
日ペンのボールペン習字講座の教材一式に、講習会無料参加券のハガキが同封されているはずです。
添削課題の返却に同封されてくる「講習会・教室などにお出かけください!」と書かれている講習会の案内の紙もしくは、日ペンの公式サイトで日程や内容を確認します。
その上でハガキに記入して、ポストに投函すれば申し込み完了です。
費用は、昼食代の1,000円+税が必要。
普通に申し込む場合
電話、FAX、またはメールにて、申し込み可能です。
詳しくは、日ペンの公式サイトやペンの光をご覧ください。
費用は、8,100円(昼食代含む)。
日ペンからの返信
申し込んで何日か経った頃、日ペンから講習会に関する手紙が送られてきます。
封筒に入っていた内容物は以下です。
- 「ペン習字講習会 お申し込みの方へ」のプリント
当日の持ち物や、昼食や物販について書かれています。 - 受講票
上部は受講票で、切り取り線で切り取って当日の名札となります。
下部は日時、会場、講師、内容について書かれています。 - 納品書・振込用紙
講習会の費用を事前に振り込みます。
無料参加券で申し込んだ場合、お弁当代のみの振り込みとなります。 - 会場への地図
所在地、アクセス、地図が載っています。
振込用紙を確認し、期限内に忘れずに振り込むこと。
当日までに、受講票をハサミで切り離しておくこと。
日ペン講習会 午前
参加者について
- 人数
定員26名のところ、20数名の参加者がいました。
定員に若干満たないくらいでした。
- 男女比
女性9割、男性1割と、女性が大多数でした。
ペンの光の成績を見ても、女性の名前が多いですから、講習会の参加者も女性比が高くなるでしょう。
- 年齢
30代の私はおそらく若い方で、自分より年上の方が多いように見受けられました。
見た感じ、40代〜50代くらいの方が多かったです。
- 参加者のレベル
級位認定されていない方が4名、級位クラスの方が3名、段位クラスの方が4名、残りの約半数は師範・準師範・推薦の方でした。
今回は「昇格試験対策」があったため、試験を受けられる方の参加が多かったようです。
- 通教生(ボールペン習字講座の受講生)の参加者
通教生は少数で、3名いました。
受講中の方が1名、講座を終えてペンの光に進んだ方が2名でした(私もそのうちの1人です)。
受付
10時半開始でしたが、20分くらい前に到着しました。
会場となる教室に入り、受付で受講証を提示します。
そして、受付順に「講習会添削カード」を渡されます。
このカードの番号順に、後ほど田中先生の添削を受けられます。
受付を済ませたら、好きな席に着席します。
今回は縦長の小さめの教室で、中央の通路を挟んで左右に長机が2列、机1つに対してパイプ椅子が2つ置かれていました。
前には黒板と、先生の席が用意されていました。
結果、とても見やすかったですよ!
席の上には、
- 講習会で使うプリント
- 受講証を入れて首から下げるホルダー
が置かれていました。
時間になるまでは、皆さん隣の席の人と話をするなど、和やかな雰囲気でした。
午前「楷書と行書の基本点画の違いを考える」
午前の講義は、日ペン会長の田中鳴舟先生による、「楷書と行書の基本点画の違いを考える」という内容でした。
午前の講義は、地域に関わらず「楷書と行書の基本点画の違い」で共通している。
(ペンの光や、通信講座の添削課題の返却と一緒に送られる、講習会の案内を見る限りは)
10時半になり、田中先生が教室の前へ来られました。
田中先生の自己紹介が終わると、
- 楷書の特徴
- 行書の特徴
の説明からスタートしました。
そして、具体的に漢字一文字ずつ、詳しい解説をしていただきました。
まずは「三」からです。
この「三」については、私も日ペンのボールペン習字講座の楷書のテキストで、学習したことを覚えていました。
とはいえ、三を書くときに少し意識するだけでした。
それが、先生の解説を聞くことで、一気に理解が深まったように感じました。
「三」以外にも、いくつかの漢字の楷書と行書を、時間になるまで詳しく解説していただきました。
基礎が曖昧な初心者こそ、確実に覚えておきたい内容ばかりでした。
そして、田中先生は説明が分かりやすいだけでなく、ユーモアがあって、楽しく講義を受けることができました。
午前 個別添削指導
午前の講義が終わると、個別添削指導の時間となりました。
受付で渡されたカードの番号順に、田中先生に添削していただけます。
田中先生の添削待ちの間、他の2名の先生にも添削していただけます。
こちらはカードの番号順ではなく、並んだ順番です。
私は12番だったため、午前中に順番は回ってきませんでした。
他の先生の添削も列が出来ていたので、焦らず午後に見ていただくことにしました。
田中先生の添削指導を周りから見学したり、物販コーナーをのぞいたりして過ごしました。
物販
教室の後ろには、物販コーナーが設置されます。
添削指導の待ち時間に購入可能です。
販売されているのは、ペンの光の最後のページに載っている用品・用具です。
しかも、講習会割引価格(2割引)で購入できます!
私もいくつか気になっていたものを購入してみました。
それから、物販コーナーのテーブルの上には、ペンの光掲載の師範模範作品、昇格試験合格者作品などが置かれていました。
自由に閲覧可能ということで、私もパラパラ眺めてみました。
私とは別次元の作品だ・・・。
試験を控え、作品を撮影している方々もいらっしゃいました。
日ペン講習会 午後
昼休み
昼休みは、12時半頃〜13時まででした。
お弁当とお茶が配られ、自分の席で食べます。
あまり時間は長くないので、そんなにのんびり食べている暇はありませんでした。
午後「昇格試験対策」
午後の講義は、平田秋蹊先生による、「昇格試験対策」でした。
午後の講義は、都度内容が異なる。
(ペンの光の講習会の案内を見る限りは)
内容を確認してから申し込むことが望ましい。
でも、心配ご無用でした。
先生も、試験を受ける参加者ばかりではないことは把握しています。
私のような初心者にも理解できて、為になるお話ばかりでした。
特に私が興味深かった内容が、連綿についてです。
規定部師範試験の第二問は、連綿をまぜて文章を書かなければならないようです。
そこで、実際にいくつか連綿を書き、解説していただきました。
私は、連綿は日ペンのボールペン習字講座で数ページ練習したくらいで、深く考えずに見様見真似で書いていました。
しかし、分かりやすく論理的に解説していただいたことで、連綿に対する意識が変わりました。
改めてしっかり勉強したくなりました。
平田先生からは、本当に文字を楽しんで書かれている様子が伝わってきて、私もこんな風に書けるようになりたいと感じました。
楽しくテンポもよく、自然と引き込まれてしまう講義内容で、すっかり先生のファンになってしまいました。
午後 個別添削指導
午後の講義が終わると、個別添削指導の続きです。
3名先生がいらしたので、ペンの光の規定部、筆ペン部、漢字部をそれぞれ添削していただきました。
試験を受けられる方々は、試験の答案を添削していただいていたようでした。
添削については、また別の記事で詳しく紹介することにしますね。
講習会終了
全員の添削が終わると、講習会も終了となります。
予定通り、16時半近くまでかかりました。
最後に、田中先生から一人一人名前を呼ばれ、前に出て、受講証明書を手渡ししていただきました。
師範試験を受験するには、有効期限内(受講日より3年間)の「受講証明書」が必要。
なお、この受講証明書に記載されている段級位は、申込み時点のものとなるようです。
どっちにしろ、級位よりは段位になってから貰いたかったかも。
講習会終了後
Twitterのフォロワーさん方が、講習会終了後に田中先生からサインをいただいたという情報を事前に入手していました。
・・・なんだかミーハーみたいだけど(汗)
そこで、日ペンのボールペン習字講座についてきた、田中先生著「硬筆新字典」を当日持参していきました。
私の他にも2名お仲間がいて、順番にサインをいただけました。
ちょうど先生は筆ペンを持ち合わせていなかったため、私の筆ペンで書いていただきました。
先生に使っていただいた筆ペンで、練習も頑張りたい所存です。
まとめ:学び多き充実した一日でした
初心者からの独学で、お教室に通っていない私にとって、講習会はとても良い刺激になり、学ぶことばかりの一日となりました。
先生方も、初心者でも理解できるように説明してくださるので、初心者でも心配ありませんでした。
特に、日ペンのボールペン習字講座の受講生は、無料で参加できるわけですから、参加しないともったいないです!
テキストには載っていないちょっとしたポイントも、話の随所に出てきました。
あとは、SNSのフォロワーさんたちと、実際に会ってお話できたことが、とても嬉しかったです。