競書誌「ペンの光」の規定部で推薦に合格してから半年が経ちました。
次の位である「準師範」に上がるためには、年2回の昇格試験にまたもや合格しなければなりません。
以前にこちらの記事でも書いていた通り、二度目の昇格試験に挑戦しました。
そしてついに、待ち望んでいた 合格 の知らせが届きました!
実際に提出した作品や、結果が届くまでのスケジュール、昇格試験に挑戦しての感想やまとめを忘れないうちに記録しておきます。
長文になってしまいましたので、気になるところだけお読みくださいませ。
提出した作品
第一問
どのペンを使おうかずっと決めかねていたのですが、最終的につけペンを使うことにしました。
これまで漢字部では一度もつけペンを使ったことがなかったのに、なぜだかこのタイミングで無性に挑戦したくなりまして(笑)
第二問は日本字ペンで練習していたので、第一問はサジペンにしてみました。
今回の3つの課題の中では一番書く気が起こらなく、草書も良し悪しが判別出来ず、つけペンの扱いにも苦戦しました。
最後まで書けなくて焦りましたが、どうにか締切に間に合わせることが出来ました。
第二問
前回の昇格試験ではつけペンを使用しなかったので、今回こそは第二問で使おうと決めていました。
日本字ペンを選んだのは、以下の理由からです。
- 文字数が多く字粒が小さめのため、細くて書きやすい日本字ペンが良さそう
- 普段サジペンを好んで使うことが多いため、これを機にもっと日本字ペンとも仲良くなりたかった
自分で構成を考える経験が不足していて苦手、連綿もお手本なしだと怪しいので、草稿の段階が一番苦労しました。
でも、普段から手紙実用部の縦書きは好きなので、これで書くと決めた後は楽しく書けました。
第三問
RT1 0.28mmとソフト黒色下敷、今のところ自分にとって横書きの際にベストな組み合わせです。
受験部の初回出品時には、1枚書いただけですっかりヘトヘトになってしまっていた横書き。
今や書くこと自体には慣れ、何枚も書き続けられるようになりました。
黙々と書くのが結構楽しく、また思うように書けないのが悔しくて、今回の課題3問の中では一番書いた枚数が多くなりました。
字形を整え、行の中心や行頭行尾を揃えて書くことを、特に意識していました。
最大の課題は、行末を揃えること。
これが私にはとても難しく、練習しがいのある課題でした。
昇格試験に挑戦しての感想・まとめ
秋季昇格試験も忙しかった
春休みやペン展があった春に比べ、秋の昇格試験は余裕があるに違いないと見込んでいました。
しかし、重めの仕事が試験の期間と重なって、その分練習時間が減ることになってしまいました。
↑子どもが生まれてからは、在宅ワークを不定期かつ無理のない範囲で続けております。
途中あまり練習できない期間が出てきてしまい、結局締切ギリギリの提出となってしまいました。
個別添削を受けて重点的に練習
今回の課題3点全て、ペンの光掲載の個別添削をお願いしました。
今回もたくさん朱を入れていただき、それらの箇所を重点的に練習していきました。
添削に出すとなると、「こんな出来では恥ずかしいから、ある程度書けるようになってから・・・」と考えがちです。
しかし、早めに添削に出した方が練習の効率が良いため、出来るだけ早く送ってしまうように心がけています。
そして毎回必ずと言っていいほど、自分では全く気づけなかった点を指摘され、ハッとします。
それらに気づかないまま自己流で練習し続けるのは、時間の無駄とまでは言いませんがもったいないですし、自分の癖を修正するのはなかなか時間がかかるものです。
筆記用具にもこだわった
当ブログでは毎月ペンの光の成績を載せていますが、清書に使った筆記用具も記録しています。
あれこれ試すことは趣味の一環なので、普段から課題や気分に合わせてその時々でベストな筆記用具選びを楽しんでいます。
「筆記用具は課題ごとに使い分けても構いません。」と昇格試験の要項には書かれておりますので、今回の試験でも使い分けることにしました。
準師範ともなると、つけペンは使いこなせて当然だろうなという思いもあり、いずれかの課題で使うことは自分の中で必至でした(もちろん使わなくても問題ありません!)。
ペン先、ペン軸、インク、用紙、下敷きの組み合わせ次第で、だいぶ印象が異なってきます。
何十パターンも書き比べして、今回はこれと決めた組み合わせで挑みました。
目標の枚数は書けなかった
今回、それぞれの課題で100枚くらい書きたいと当初は漠然と思い浮かべていました。
しかし時間が足りず、ちっとも目標枚数には達することができませんでした。
それでも、普段の月例課題よりは粘って枚数多く書くことができたので、まぁ良かったのかなと思います。
自信を持って挑戦できた
良くも悪くも、私の自分の字に対する評価は低めです。
だからこそ、昇格試験を受ける前に、下記の目標は最低限クリアしておきたいと考えていました。
- 規定部で推薦写真版
- 漢字部で推薦上位(第一問)
- 手紙実用部で推薦写真版(第二問)
- 受験部ヨコ書きで1級(第三問)
これくらいの実力が備わっていれば、昇格試験も合格圏内に入れるだろうと思っていたからです。
③④は試験課題発表前にクリア出来ましたが、①②がまだでした。
と、やや悲観的になっていました。
特に規定部が推薦になってから成績が振るわずに、自分は上達も遅いしなんて下手なのだろうと度々凹んでいました。
しかし、10月号で①②もクリアできたことで、自信を持って昇格試験に挑戦することができました。
自分のことだと必要以上に不安になってしまいますが、実際は①〜④は達成していなくても合格可能でしょう。
それでも独学のため、先生のお墨付きをもらって出品というわけにはいきませんから、最後の最後まで不安は残りました。
昇格試験課題のおすすめ格納方法
昇格試験の練習をしていると、机の上に紙が散乱してしまうのは、きっと私だけではないはず・・・。
これは理想的!と自画自賛した格納方法を紹介していきます♪
(本当ならば合格のための練習方法など紹介できれば良かったのですが、なんせ未熟なもので。。。)
用意したのは、ダイソーのセクションファイル(ドキュメントファイル)です。
サイズは約13.5cm×26cmで、仕切りが5つの6ポケットです。
前から順に、以下のものを格納していきます。
- 第一問の自作お手本、下敷き、C用紙
- 第二問の自作お手本、下敷き、C用紙
- 第三問の自作お手本、下敷き、E用紙
- 第一問の練習済み用紙
- 第二問の練習済み用紙
- 第三問の練習済み用紙
練習を始めるときは手前から三点セット(お手本、下敷き、用紙)を取り出し、
書いたものは次々ファイルの奥に閉まっていく・・・
たったこれだけで、簡単スッキリ机の上が片付きます!
サイズもピッタリで、厚みがあっても余裕で閉じられます。
結果が届くまでのスケジュール
練習した日と書いた枚数
普段から部門ごとにその日書いた枚数を簡単に記録しています。
↑赤字は各部門の清書を終えた日です
毎月続けているペンの光5部門出品は、試験があるからといって蔑ろにしたくなく、無理やり仕上げました。
2021年10月20日 必着
20日(水)必着でしたので、その前の週には投函したいと思っていました。
しかし、どうしても仕上がらなくて時間も取れなくて、作品が揃ったのが18日(月)の午前でした。
念のため、郵便局から速達で郵送することにしました。
角型5号の封筒(定形外)で120円、速達料金が260円で、合計380円でした。
また、余談なのですが、郵便局の窓口の方に、
と言っていただけました・・・!
2021年11月15日 受験料払込用紙が届く
前回同様、受験料(3,300円)の払込用紙が先に、白い封筒で届きました。
試験結果については、「11月18日以降、発送予定」と書かれていました。
2021年11月19日 昇段試験結果通知書が届く
11月15日には師範試験の結果が続々と届いていたようでしたので、昇格試験の結果も間もなくだろうな・・・とソワソワしていました。
そして11月19日。
どうにも落ち着かず郵便受けを確認しに行ったところ、見覚えのある茶色の封筒が届いていました。
もちろん中身は、待ちに待った昇段試験結果通知書・・・
準師範に昇格!!
二度目の昇格試験でも、合格を確信できるほどの自信はありませんでしたので、結果を見てようやく安堵しました。
後日談:上位合格出来ていたようです
昇格試験受験者には合否のみで、順位や点数を知らされることはありません。
しかし、講習会に参加すると、昇格・師範試験の上位合格者の作品(答案)を自由に見ることができます。
翌春の講習会に参加した方から、準師範4人分の昇格試験作品の中に、私の作品があったと教えていただきました!
頑張った分の結果を出せたこと、本当に嬉しいです。
これくらい書けていれば、上位合格レベルと言えるでしょう。
今後受験される方の目安にしていただければと思います。
さいごに
規定部と筆ペン部両方の試験を受ける方が多い中で、私は規定部一本に専念することにしました。
筆ペン部は特に急いでないという理由の他に、要領が良くない私は、どちらも中途半端な作品に仕上がることが目に見えていたからです。
納得いかない作品でも合格さえできればいいやではなくて、通過点である昇格試験も、悔いのないように全力で挑みたいという思いがありました。
今回の規定部の昇格試験は練習が十分とは言えませんでしたが、練習不足という言い訳が通用しないくらいには練習してきたつもりでした。
規定部だけなのに不合格だったら目も当てられないなと思っていたので、昇格できて本当に安心しました。
それから、今までしっかり宣言したことはなかったかもしれませんが、「30代のうちに規定部師範になる」というのが私の大きな目標です。
その理由はまたどこかの機会で書こうかなと思います。
何度もつまづくことがありましたが、概ね計画通りにここまで来ることができました。
競書以外にいろいろ書きたいものや勉強したいことがたくさんあるのですが、かねてからの目標達成が最優先!
今のうちに確かな実力をつけるべく努力し、来年秋の師範試験に挑戦できればと思っております。