競書誌「ペンの光」4月号で、春季筆ペン部昇格試験要項・課題が発表されました。
私は昨年の12月に筆ペン部も五段となりましたので、受験資格があります。
受験しようかどうしようかは、五段になったときからずっと考えてきました。
そして今回、「昇格試験を受けない」気持ちが固まりました。
筆ペン部の昇格試験の受験を見送る決断に至った、3つの理由を書いていきたいと思います。
①時間が足りない
今年の春は、規定部の昇格試験を受け、ペン展にも出品する予定でいます。
現状、この2つだけでも練習時間がちっとも足りていない毎日で、筆ペン部の昇格試験が入り込む余地がありません。
というのも、3月下旬〜4月上旬まで幼稚園の春休み。
息子と二人きりの日中、練習はほぼ無理です。
4年保育で1年早く通わせていましたが、この春入園のため、多少は入園準備もしなければなりません。
さらに、4月中旬まで幼稚園は午前保育。
そのうえ、4月はちょっとした仕事が入ることも確定していて・・・。
- 規定部昇格試験:2021年4月20日 必着
- 全日本ペン書道展:2021年5月7日 必着
- 筆ペン部昇格試験:2021年5月20日 必着
4月に筆ペン部昇格試験に取り組むのはまず無理なので、5月から・・・となると、おそらく間に合わないでしょう。
②実力が足りない
五段まで上がってこれたとはいえ、筆ペンの実力が不十分なことは自分が一番良く分かっています。
以下、五段に上がってからの順位です。
- 1月号:145/662位
- 2月号:144/693位
- 3月号:43/618位
- 4月号:303/626位
五段で安定して2桁、そして写真版も狙えるくらいの実力はつけておきたいところです。
もし今回頑張って試験に合格できたとしても、推薦で順位が下の方になって落ち込むことは目に見えていますし、月例課題も文字数が増えてより苦戦することになるでしょう。
③焦る理由がない
SNSを見ていると、規定部も筆ペン部も次々試験を受けて師範を目指される方が多いように感じます。
しかし、先月号のペンの光にはこんなことも書かれていました。
五段を取得されて数年経っておられる方や十年以上もそのままの方の多さに驚きました。十分に実力はありますので、ぜひ、師範を目指してください。
出典:日本ペン習字研究会『ペンの光』2021年3月号 P.64
周りの人たちが師範への道を登ってゆく姿を目の当たりにしていると、自分も追いかけなきゃ!と焦りそうになります。
しかし、この先何年も何十年も続いているペン字人生において、何も最短ルートである必要はないのでは?という思いが強くなってきました。
私には、師範になって教室を開きたいなどといった目標は今のところありません。
自分自身の生活をより豊かで楽しいものにするために、趣味としてペン字を楽しんでいます。
そのため、師範の肩書は憧れはしますが、必要性はさほどありません。
特に筆ペンは、ペンの光に筆ペン部があるからという理由で練習を始めましたが、日常筆ペンを使う機会は少ないです。
実用的なペンに比べて筆ペンは、自分の中での優先度は低いです。
いずれ師範を目指したい気持ちはありますが、規定部で師範になれたあとにでも、ゆっくり目指していけばいいんじゃないかと思えてきました。
まとめ:受けたいタイミングが訪れたら挑戦します!
余裕がない中で無理やり筆ペン部の昇格試験を受けたら、「辛い」という感情が前に出てきてしまいそうで、それは嫌だなと感じました。
子どもが小さいうちはどうしても、自分のことは優先できずにもどかしくなることが多いです。
しかし、成長目まぐるしい我が子と過ごす貴重な時間を侵してまでペン字にのめり込むことは、極力避けたいと思っています。
一年前は睡眠時間を削って必死にペン展を頑張りましたが、多方面に悪影響が出てしまいました。
それ以来、なるべく睡眠は取るように心がけています(変な時間に寝たり起きたりはしていますが)。
・・・となるとやはり、同時期にあれもこれも欲張るのは無理です。
「受けられるから受けなきゃ」ではなく、「受けたいから受けよう」と意欲的に挑戦したくなるタイミングが訪れたときに、受験したいと思います!