競書誌「ペンの光」の規定部で五段に到達して数ヶ月・・・。
次の位である「推薦」に上がるためには、昇格試験に合格しなければなりません。
先々月にこちらの記事でも書いていた通り、この春初めての昇格試験に挑戦しました。
そして、待ちに待った結果は 合格 でした!
実際に提出した作品や、結果が届くまでのスケジュール、昇格試験に挑戦しての感想などを、まとめておきます。
提出した作品
第一問
月例課題の漢字部でも使うことが多かった、サラサ0.3mmを使用しました。
熟語として見たときに不自然にならないように、文字の大きさを考えて調整なければならない・・・。
普段お手本に頼りっきりだったので、考えて書くことの大変さを思い知らされました。
第二問
つけペンかエナージェル0.4mmか万年筆かの三択で、4月前半まで迷っていました。
- つけペン→ミスするリスクが高いので、何枚も書き直す余裕がない今回は断念
- エナージェル0.4mm→書き慣れているものの、線が太く感じたので却下
- 万年筆→ボールペンばかりでなく、万年筆も使いこなしていきたい
ということで、ペンの光で良い成績を修めた実績もある、安定して書きやすい万年筆を使用することにしました。
私は縦書きのとき、字間が空きすぎてしまう傾向があるので、詰めて書くよう意識しました。
第三問
エナージェル0.3とも迷いましたが、普段から受験部ヨコ書きで一番使用頻度の高い、RT1 0.28を選びました。
0.28だけあって、エナージェルよりも細いです。
行末を揃えることが特に苦手で毎回ずれてしまって、最後まで苦戦しました。
字形も字粒も字間も改めて見るとまだまだなのですが、これでも最初に比べればだいぶ改善されました。
昇格試験に挑戦しての感想
春季昇格試験は大忙し
幼稚園児の母にとって、春の昇格試験は時間の確保がとにかく大変でした。
長い春休み、日中は練習時間の確保が困難。
4月に新学期が始まっても、しばらく午前保育。
ペン展も並行して進めなければならない。
ペンの光の月例課題もどうにか出したい。
1日1枚ずつでも書ければ上出来です。
秋は長期の休みやペン展もありませんので、試験に専念したいです。
個別添削をお願いして大正解
私は今回の課題3点全て、個別添削をお願いしました。
オンライン講習会の受講とも迷いましたが、昨年受けたことがあるのと、添削が2点ということがネックとなり、個別添削を選びました。
ひょっとしたら、添削を受けなくても最下位らへんでギリギリ合格できていたかもしれません(受かったからこそ大きな口を叩けています・・・笑)。
しかし、添削を受けたことでの気づきや学びが何より有意義でした。
具体例を1つ挙げると、画数の少ない漢字は小さく書くということは理解しているつもりでした。
しかし、実際はもっともっと小さく書く必要があって、指摘を受けてようやく腑に落ち、真の意味で理解できたように感じました。
添削をお願いしていなかったら、せっかくの成長の機会を失っていたことでしょう。
少しだけ考えて書けるようになった
昇格試験に挑戦するとなると・・・
- お手本作成(もしくは集字)しなければならない
- 約2ヶ月ひたすら同じ課題に取り組まなければならない
- 自分なりに考えて工夫して練習しなければならない
私は今まで、お手本ありきの練習ばかりしてきました。
お手本がない文章を書く場合も、その場で字典を引いて書いてだったので、ちゃんとしたお手本を作成したことはありませんでした。
ましてや、お手本がない文章を何度も繰り返し練習することなんてありませんでした。
だからこそ、今回初めての経験ばかりでとても苦労しました。
「考えて書く」ことの大切さは、これまで講習会などでも教わってきました。
しかし、今まで全然考えて練習してこれていなかったことを、昇格試験を通してまざまざと痛感しました。
そんな中で合格するためには、何を意識して、どこをゴールとすべきなのだろうか?
答えは分かりませんでしたが、限られた時間の中で、自分なりに考えて練習した2ヶ月弱でした。
そして、試験を終えて感じた変化といいますと・・・
ほんの少しですが、どうしたら文章が整って見えるようになるのか、試験に挑戦する前よりも考えて書く癖がついた気がします。
結果が届くまでのスケジュール
2021年4月20日 必着
個人出品の場合、締切日までに答案を郵送しなければなりません。
あまりギリギリだと不安なのと、ペン展も残っていたので、4月14日に清書を終えてポストに投函しました。
ひとつ注意すべき点ですが、
私はペンの光でE用紙の課題を出品するときは、端を折って長形3号(定形)の封筒に入れ、84円切手を貼って投函しています。
しかし昇格試験では、「答案用紙は折り曲げずにご提出ください」との注意事項が記載されています。
そのため、定形外の封筒に入れ、120円切手を貼って投函しました。
たまたまどちらも家にあったので慌てずに済みましたが、今後受験される方は早めに準備しておくと安心でしょう。
2021年5月8日 受験料払込用紙が届く
一瞬結果が届いたのかとドキドキしましたが、受験料(3,300円)の払込用紙が先に届きました。
試験結果については、「5月14日以降、発送予定」と書かれていました。
早くても1週間後・・・と、心の準備ができました。
2021年5月14日 昇段試験結果通知書が届く
試験結果は5月14日以降発送ということは、早くて15日だろうと心構えをしていました。
・・・が!
フライングで5月14日に昇段結果通知書が届きました。
ドキドキしながら開封・・・。
推薦に昇格〜〜!!!!
きっと大丈夫だろうと思ってはいましたが、絶対的な自信はなく不安だったので、ようやくほっとできました。
さいごに
何かと忙しかったこの春ですが、自分の中で昇格試験の優先順位はペン展よりも高く、頑張りたい気持ちがありました。
本来なら、昇格試験はほどほどに、ペン展に力を入れるべきだったのかもしれません。
しかし、たとえギリギリ通過できそうだとしても、納得のいかない作品を提出したくはありませんでした。
まぁ結局、これなら堂々と出品できる!という作品は書けずじまいでしたが、限られた時間内でやれるだけのことはやったつもりです。
と、ある意味ポジティブに切り上げることができました。
秋の昇格試験にもまた挑戦したいと思っていますので、今回よりもワンランク上の作品を書けるよう、日々の練習を大切にしていきたいです。