私がペンの光の規定部に出品し始めてから、準初段になるまでは、足踏みすることなく毎月昇級し続けてきました。
結果だけなら良かったように見える反面、急ぎすぎて失敗したなと感じる部分が大いにあります。
そこで、自戒の念を込めて、失敗したと感じている3つの点を書き残しておきます。
今後ペンの光を始める方には、ぜひとも反面教師にしていただきたいです。
規定部で準初段になるまでの毎月の成績
ペンの光規定部は、ペン習字の基本となる部門です。
段級位によって3つのクラスに分かれていて、それぞれ課題(お手本)が異なります。
- 級位クラス
新規、10級、9級、8級、7級、6級、5級、4級、3級、2級、1級 - 段位クラス
準初段、初段、二段、三段、四段、五段 - 推薦 準師範 師範クラス
推薦、準師範、師範
私はペンの光を始めるより先に、日ペンのボールペン習字講座を受講していたため、ペンの光は5級からのスタートとなりました。
規定部級位クラスでの成績の推移を、以下の表にまとめました。
ペンの光 | 段級位 | 写真版 | 備考 |
2019年4月号 | 9級↑ | – | 第2回添削課題分 |
2019年5月号 | 8級↑ | – | 第4回添削課題分 |
2019年6月号 | 7級↑ | ◯ | 第6回添削課題分 |
2019年7月号 | – | – | |
2019年8月号 | 6級↑ | ◯ | 第9回添削課題分 |
2019年9月号 | 5級↑ | 第12回添削課題分 | |
2019年10月号 | 4級↑ | ◯ | 7月号分 |
2019年11月号 | 3級↑ | ◯ | 8月号分 |
2019年12月号 | 2級↑ | ◯ | 9月号分 |
2020年1月号 | 1級↑ | ◯ | 10月号分 |
2020年2月号 | 準初段↑ | ◯ | 11月号分 |
トップクラスの成績ではありませんでしたが、こうして結果だけを見るととても順調で、何の問題もないように思えます。
しかし、次第に問題が露呈することとなったのです・・・。
失敗①:基礎が疎かになった
ペンの光で級が上がっていくのは嬉しくて、写真版になると喜びも倍増です。
そのためついつい、「ペンの光で毎月昇級すること」を目的とした練習に傾いてしまいました。
すなわち、基礎練習が疎かに。
基礎と競書の課題、両方の練習をまんべんなくやることが理想ですが、私がペン習字に割ける時間は多くありません。
ペンの光6部門に出品しようとする月などは特に、練習時間が足りなくなってしまいます。
ペン習字に限らず、何をやるにしたって基礎は重要です。
基礎がしっかり身についていなければ、応用に太刀打ちできません。
一字一字正確に書けなければ、課題の文章が美しく書けるはずもありません。
級位クラスのうちにこそ、しっかり基礎を固めておくべきだったと、少し後悔しています。
失敗②:段位クラスで足踏み状態
準初段に上がってから、数ヶ月間昇段できずにいます。
もともと字が下手なところから日ペンのボールペン習字講座でペン習字を始め、1年1ヶ月で準初段まで到達しました。
付け焼き刃でどうにか連続昇級してきたものの、継続年数も練習量も圧倒的に足りていません。
級位クラスでは、主に字形を意識して書くことで、昇級できてきました。
しかし段位クラスでは、それだけでは通用しません。
失敗③:ペン展で上の部門に上がってしまった
今年私は、全日本ペン書道展に初出品しました。
全日本ペン書道展とは・・・
日本ペン習字研究会(日ペン)が主催の展覧会で、年1回開催される。
「ペンの光」購読者に限らず、どなたでも出品可能。
ペン展の案内は、ペンの光2月号で発表されました。
2月号までに取得した段級位を元に、部門が決まるのですが、私は2月号で規定部準初段に上がってしまいました。
規定部1級だと、
- 規定部3部(4級〜1級)
- 漢字部2部(新規〜1級)
- 手紙文部2部(新規〜1級)
に出品できていたところ、
規定部準初段に上がったことで、
- 規定部2部(準初段〜三段)
- 漢字部1部(準初段〜師範)
- 手紙文部1部(準初段〜師範)
が出品可能な部門となってしまいました。
1級のままでしたら、漢字部や手紙文部に挑戦したかったのですが、準初段は師範と同じ部門です。
結局、上記3部門の中からは、規定部のみに出品しました。
もし、ペン展でより良い賞を狙いたいのであれば、級位のうちに力をつけておいて出品したほうが、可能性が高まるかもしれません。
まとめ:ペンの光の成績ばかりにとらわれないように
ペンの光を始めると、どうしても毎月の成績は気になってしまうものです。
しかし、成績ばかりにとらわれて、基礎が疎かになってしまったことは、ペンの光1年目の私の一番の失敗でした。
必死に練習して、上手く書けなくて、余裕もなくなって、悪循環に陥っていた気がします。
基礎が身についていれば、そこまで必死にならずともより良い作品が書けるはずです。
最初だけ勢いが良くても減速する人もいれば、しばらく伸び悩んだ末、一気に駆け抜けていく人もいます。
昇級、昇段のペースは人それぞれですし、段級位が全てではありません。