日ペンのボールペン習字講座には全12回の添削課題がありますが、具体的に使用するペンの指定はありません。
だからこそ、どんなペンを使うべきか、初心者の方なら特に迷ってしまいますよね。
「弘法筆を選ばず」という言葉がありますが、ペンの扱いに慣れていない初心者の場合、ペン選びは重要です。
そこで今回、実際の添削課題の提出用紙に、6種類のボールペンで同じ課題を書き比べてみました。
万年筆やつけペンなどは初心者には扱いが難しいので、今回はボールペンのみに限定しました。
ボールペン選びの参考にしていただければ幸いです。
日ペンボールペン習字講座の添削課題をボールペンで書き比べ
それでは早速、実際に書き比べして撮影したものをお見せいたします。
ペン字を始めて1年、まだまだ未熟です・・・。
書いた文は、第4回添削課題の級位認定課題です。
使用した用紙は、提出用紙の予備用紙なので、実際の提出用紙と同じです。
使用したペンは、私が所有している以下の6種類のボールペンです。
競書誌「ペンの光」の場合、出品のしかたに「インクは黒色」としっかり明記されています。
日ペンのボールペン習字講座の課題も、黒が望ましいでしょう。
日ペンボールペン習字講座の添削課題に使用したボールペン6種の紹介
ゲルインクボールペンと油性ボールペンの違い
今回使用したボールペンの①〜④はゲルインクボールペン、⑤⑥は油性ボールペンです。
両者の主な違いを表にまとめておきます。
ゲルインクボールペン | 油性ボールペン | |
インク特性 | 水性 | 油性 |
粘度 | 低〜中 | 高 |
書き味 | なめらか | やや重い |
書き出し | かすれない | ややかすれる |
ボテ(*) | なし | あり |
*ボテ:ボールを保持する部品の端に生じるインク溜まりが、紙に付くこと。
参照:油性・水性・ゲルインクの違いは何か(三菱鉛筆株式会社公式サイトより)
ペン習字を始めたばかりの皆さんには、ぜひともゲルインクボールペンの使用をおすすめします!
①ゼブラ ジェルボールペン サラサクリップ 0.4mm
みんな大好き、ゲルインクボールペンの代表格、サラサです。
おすすめのゲルインクボールペンは?と聞かれたら、まずおすすめしたい一本です。
どこにでも売っていますし、誰にでも使いやすい優秀なボールペンです。
限定品も多いので、お気に入りの柄を見つければ練習もはかどることでしょう。
②ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェル クレナ 0.4mm
私が日ペンのボールペン習字講座の受講中に愛用していたのが、このエナージェルです。
添削課題は、ほぼエナージェルの0.4mmで書いていました。
今回書き比べした中でも、線が一番はっきりと濃く、堂々として見えます。
なお、エナージェル「クレナ」は、女性好みの大人可愛いデザインです。
普通のエナージェルもあります。
③パイロット ゲルインキボールペン ジュースアップ ノック式 0.4mm
ゲルインクボールペンの中でも、特になめらかで書きやすいです。
その分、ちょっと滑りやすいようにも感じます。
もっとスルスル書きたいという方には良さそうです。
④三菱鉛筆 uni ゲルボールペン ユニボール シグノRT1 0.38mm
シグノを使ったのは学生時代以来でしたが、シンプルで洗練されたデザインのノック式になり、こんなになめらかに改良されていたとは!と感心しました。
0.38mmなので、他の0.4mmよりは若干細く感じます。
ラバーグリップがペン先の方まで続いているので、滑らず持ちやすいです。
⑤三菱鉛筆 uni ジェットストリーム スタンダード 油性ボールペン 0.5mm
会社員時代に愛用していたジェットストリーム。
油性ボールペンにしてはなめらかで書きやすいのですが、書き出しがかすれてしまうなど、ペン習字初心者には今ひとつな気がします。
⑥パイロット デスクボールペン
日ペンのボールペン習字講座についてきたデスクボールペン。
初心者の頃には、全然使いこなすことができていませんでした。
使っていてどうにも上手く書けないという方は、他のボールペンも試してみてはいかがでしょうか。
まとめ:お気に入りのゲルインクボールペンを見つけよう♪
私が考える、日ペンのボールペン習字講座の添削課題に適したボールペンとは、ゲルインクボールペンです。
油性ボールペンだと、書き出しがかすれてしまいますが・・・
ゲルインクボールペンだと、かすれることなく書き出せます!
油性ボールペンだと、はらいの強弱がいまひとつですが・・・
ゲルインクボールペンだと、徐々に細くなるように書くことができました!
ペン習字を始めて以来、様々なペンを試してきましたが、今回紹介したゲルインクボールペンの①〜④はいずれも書きやすくオススメできるボールペンです。
競書誌「ペンの光」のお手本にもよく使われているペンたちなので、先生方のお墨付きとも言えますね!
個人の筆圧や持ち方によっても書きやすさは異なってくるでしょうから、まずはこれらの中から気になったペンを実際に試してみるのが一番です。
お店で試筆してみたり、行く暇がない方はネットで購入してみたり・・・。
私も自分にあったペンを探し求め、この1年でずいぶんペンが増えたものです。
ペンごとに特性が異なるので、課題に応じてペンを使い分けるのもまた楽しいです。