ペンの光のかな部。
10級〜5級の課題では、「◯◯かく」と自分のなまえを記入します。

ところが、4級〜準初段の課題では、自分のなまえを記入する欄がなくなります。
代わりに、「□(参考 押印するならこの位置)」という表記がされています。

そこで、かな部4級を目前にして、雅印をオーダーすることにしました。
初めての雅印選びから注文、届いて押印するまでの詳細を、初心者目線とはなりますが紹介していきます。
雅印とは
私は雅印という単語すら聞いたことのない人生を歩んできたため、雅印について詳しく知りませんでした。
いつか雅号をつけるために買っていた下記の本が、印を理解するのにとても参考になりました。
本を読んだり、書道に精通している方に教えていただき分かった雅印の要点を、簡潔にまとめてみました。
- 雅印には、姓名印と雅号印がある
- 姓名印は、「姓」と「名」を刻したもので、白文(文字部分が凹で、押印すると文字部分が白く出る)が正当
- 雅号印は、書家や画家・文人・陶芸家等がもっている雅号を刻したもので、朱文(文字部分が凸で、押印すると文字の印泥がうつる)にするのが普通
- どちらも正方形が原則
- ペン習字やかな書道では、どちらか一顆しか使わないので、朱文白文については本人のセンス(実際は余白や本人の分量)で決まる
私はまだ雅号がないため、本名(なまえ)もしくは「なまえ+印」、「なまえ+之印」などで作ることとなります。
雅印のサイズ
ちょうど、全日本ペン書道展(日ペン主催の作品展)の出品詳細に、雅印について以下のような内容が書かれていました。
左図の通り雅印を押します。
作品寸法によりますが、2分〜2.5分印、2.5分〜3分印が適しています。
押印がなくても出品できますが、朱色が入ると作品がより引き立ちます。
長さの単位としての「分」は、寸の1⁄10 である。寸が約30.303 mmであるので、分は、約3.0303 mmである。
参照:ウィキペディア 「分(数)」
- 1分=3mm
- 2分=6mm
- 2.5分=7.5mm
- 3分=9mm
日ペンで販売している雅印
ペンの光でも、雅印の申し込み案内が載っている号があります。
初めて見たときの感想は、
でした。
まず、どのような作家さんに注文するかで、料金が大きく変わってきます。
2分、2.5分の価格 ※1顆の場合(2020年4月号より)
- A 日展準会員・無鑑査クラス→要相談
- B 日展会友・一流作家→37,950円
- C 中堅作家→15,502円
- D 新鋭作家→4,950円
私にはまだ雅号がありません。
今後どこかのタイミングで雅号をつけて、印が変わる可能性が大いにあります。
ですので、まずはそこまで立派なものではなくていいやと考え、なるべく安めの雅印を探すことにしました。
Creemaで雅印をオーダー
雅印が売っているようなお店も知らないので、ネットから買えないかどうか調べてみることにしました。
何気なく開いてみた、ハンドメイド通販・販売サイト「Creema」で、書家・篆刻家SHORYU様の作品を見つけました。
本格的なオーダーメイドの印を、低価格で販売されているところが魅力的でした。
さっそく、お作りいただけるかオーダーのご相談をしました。
わずか数分後に返信をいただき(早い!)、そのまま注文することにしました。
なお、2.5分印を希望しましたが、印材が7ミリか8ミリかとのことで、7ミリを選びました。
料金 ※2020年1月現在
- 印(7ミリの場合):2,800円
- 印箱(印を入れておく箱):500円
- 印泥(朱肉のようなもの):500円
- 送料:450円
書家・篆刻家SHORYU(翔柳)様の篆刻印購入方法
下記のリンクをクリックすると、SHORYU様の販売ページへ移動します。
ホームページに載っている連絡先からも、ご相談可能のようです。
HP:翔柳STYLE
翔柳様、快くブログ掲載の許可をいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
注文していた雅印が到着
注文から約1週間後、発送のご連絡をいただきました。
そこから数日後、郵便で雅印が届きました。




日常使っている印鑑よりも小ぶりで、名前の書体も本格的で、たちまち愛着がわきました。
オーダーメイドというともっと時間がかかるイメージがありましたが、とても迅速な対応でした。
まとめ:初めての雅印、大活躍!
その後、無事にかな部は4級に上がることができ、雅印の出番がやってきました。
印を押すことで、作品の見栄えが一気に良くなりました!
全日本ペン書道展の出品作品にも、もちろん押印しました。

↑これはボツ作品ですが。
印の朱が映えて、一気に作品が引き締まりました。
直接お店に買いに行くのが難しい方でも、ネットやSNSなどから雅印のオーダーを受け付けている篆刻家を探すことは可能です。
私と同様に、
と思っている初心者の方も多いことでしょう。
気軽にリーズナブルなものから雅印デビューしてみるのも、良いかもしれません。